冬眠期間

クマの冬眠期間中にみんなでワイワイする(したい)ブログ

【雑記】ざっと3ヶ月~仕事を辞めた理由~

早いもので仕事を辞めてから3ヶ月が経ちました。

生活の方もパニック障害の方もだいぶ落ち着きを見せ、ちょっと怠惰な生活になりつつあります。

精神的な部分にもまだまだ変化があるのでお話したいのですが、3ヶ月という4半期の節目も迎えましたし、今回はなぜ仕事を辞めるのに至ったのかについてお話します。

ざっと並べてみる

まず、辞めようと思った理由を特定されない範囲でざっと箇条書きにしてみます。

  • 自社製品を育てる気がない
  • 会社の今後のロードマップが見えないし、提示もされない
  • 評価制度が不公平
  • 技術者として塩漬けにされる未来が見えていたから
  • 人がめっちゃ辞めていった
  • 仕事のとり方がめちゃくちゃ
  • 社内の雰囲気が最悪
  • 上司が気に食わなかった

と、箇条書きにして見ましたが、めちゃくちゃありますね笑

まぁ1個ずつ深掘りしていきましょうね。

 

自社製品を育てる気がない

これが最高にして最大の理由です。むしろこれをやる気があったら、他の理由は目をつぶってでも残ってもいいと思えるほどの理由です。

日本だけで、おっきい会社からちっさい会社まで含めてIT企業は2万を越えているそうですね。

でもその中でITアウトソーシング以外の仕事ができる会社、所謂、パッケージ等の製品を持っている・自社システムがあるような会社は何社あるでしょう?

答えは筆者でもわかりません笑。ですが決して多くはないでしょう。なぜなら軌道に乗らなかったらおしゃかですし。大企業ならある程度のリスクがあっても突っ走れるんでしょうが、中小企業がそんなリスクを冒してまでやることではないですからね。よっぽど人貸ししてたほうが儲かりますし、雇われる側も自分で営業しなくて良い分楽というwin-winの関係が築けているわけですね。

ちょっと話が逸れましたが、筆者が居た会社は、自社製品を持っている会社でした。当時3年目くらいだったかな?まぁそのくらいのペーペー社員でもわかるくらいブラッシュアップできる箇所が山程出るくらいの製品でした。

ブラッシュアップ(=改善点)できる箇所が多いということは、そこを直せばもっと多くの仕事を受けられるし、人的にも予算的にも浮くんじゃないかという話で先輩や同期と盛り上がったのは良い思い出です。

しかし改善点が出てくるのは良いが、そういったバグ報告じゃないけど課題管理するような仕組みも無ければ、そういった部署も存在せず、受け皿がないのでただただ意見だけが空中をさまよっていました。

んなもん自分でやれよって意見もわかります。まぁわかります。でもですね、定時=終電って状況が半年続いていたとしても同じこと言えますか?条件を後出しにした私も悪いですが、とてもじゃないですが、思うことは出来てもそれをシンプルに報告できる仕組みがないのでどんどん霧散していってしまう。という状況が3年くらい続きました。

リアルに3年近く同じ案件をやっており、その間に自社製品を使用したサービスをリリースをしています。そんだけ長期間やっていたのだから、自分のみならず、いろんな人が思うところはあったと思います。ここで一回間を空けて、振り返りなりブラッシュアップできる仕組みを整備するなりして、育てる土壌づくりをするべきところを、経営層が何を勘違いしたのか、更に大きな仕事をとってきてしまいます・・・。

本来であればここで踏み込むのではなく、一旦足を止めて製品のバージョンアップをすべきところを、それをすることなく次の仕事をとってきてしまい、結果として、製品は改善されること無くどんどん目先の仕事に取り組んで行くような流れになっていきました。

その次の仕事も数年続く案件かつ、IT企業によくある営業の無理な納期での受注をして、社員の半数以上はその案件に突っ込まれることになりました。

ここで、向こう数年は製品のブラッシュアップは出来ませんし、上長にこのことを確認したところ、「する動きはある」と前向きなご意見をいただけました。じゃあさっさとやれよって話ですが笑。というわけでやるやる詐欺状態で、やるって言ってもいつからやるの?と問うてもわからないとのことなので、魅力が無くなってしまい辞める決断をしました。

 

会社の今後のロードマップが見えないし、提示もされない

上記の理由でも述べましたが、

「会社として製品をどうしていくのか?」

というのが全く見えてこないんですよね。一応の姿勢としてはバージョンアップはしていくと言っていますが、平社員から見ても、やる暇はないですしやる人員もひねり出せるとは到底思えません。

上長曰く「顧客に研究費用を出してもらう」と夢物語のようなことを言っていましたが、そもそもその言質が取れているわけでもなければ、顧客が費用を出すメリットも見えてきません。唯一あるとすれば、「製品の研究費を出すことによって、間接的に利益を得る」でしょうかね。

いずれにせよ自社で出せないものを他社に出してもらう他力本願のような状況では、会社の経営状況が浮き彫りになるようなもんでしょうに・・・

今後会社としてどうなっていきたいのかが見えてこないですし、部長ですらわからないと言っていましたが、じゃあ誰なら知っていて、自分たちはどう振る舞っていけばよくわからないんですよね。かと言って上からの意見だけを聞いていると、もっと俯瞰的にものを見ろとわけのわからんこと言ってきますし笑

前提条件として物事を俯瞰的に捉えたいから、会社として今後どうなっていきたいかを聞いているのに、それがわからないと言うのなら、こっちも出来ませんよって話です。

まぁ10年後どころか、1年後どうなってるかわからん状況なので、ロードマップを教えなさいというほうが無茶な注文でしたね笑

 

評価制度が不公平

これも辞めるにあたり結構な重さを持ってる話です。

まず学生のみなさん向けにわかりやすく伝えてみましょうか。

例えば国語の成績をつけるのに、自分だけ数学の教師がつけたらどう思いますか?

  • なんで数学の教師が別の教科の成績をつけるのか
  • 国語の授業風景しらんのにつけられた成績はあっているのか
  • なんでみんなは国語の教師が成績つけているのに、自分だけ違う教科の教師が成績つけるのか

ざっと上げましたが上記のような疑問と不満を持ちますよね。まぁこういうことを7年中4年はこういうことをやられてきました。

詳しく言うと、筆者が居た会社は↓の2つの部が存在しました。

  • 一般的な開発を行う部
  • 自社製品のサービスを提供する部

自社製品とかシステム持ってる会社だと一般的な構造ですね。この部にいろんな科がぶら下がっていて、部長だったり課長だったり室長っていう役職がつく感じですね。

ここまで言えばお気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、筆者は「一般的な開発を行う部」に籍をおいておきながら、実際の業務と一緒に仕事をしている人は「自社製品のサービスを提供する部」でした笑

もちろん納得が行くわけもなく、上長にこのことは言いましたがその回答は「ほかの人も同じような状況だから我慢してくれ」ですって。

まぁ言いたいことはわかります。「一般的な開発ということで、1人だけお客様先に常駐してる」って状況もザラにあるのでその理由はまぁ良いでしょう。でもですね、そういう状況を改善することなく、そのままにしてるってどうなの?

自社内で他の部の仕事をしてるのであれば、その期の評価は他の部が行うものとする

単身お客さん先に常駐だったら、評価チェックシートみたいなテンプレ作成して、お客さんにしてもらうように調整する

とかやれることいくらでもあるでしょうに。。。実はこの状況って筆者が入社する前からこういう状況だったそうです。要は正す気もなければ必要ないと思ってるんでしょうね。嫌なことに就職氷河期世代が多い会社で、文句言う人少なかったんですよ。就職できただけありがたいと口癖のように言ってましたし。

そんなこと言っても筆者は平等とは思えないですし、そんなやり方に納得行かなかったので辞める理由としました。

 

技術者として塩漬けにされる未来が見えていたから

この理由については人によってはそっちのほうが良いって方もいると思うので強くは言えない内容です。

先にも述べましたが、3年以上同じ案件に配属されていて、その上、向こう5年くらいは同じ案件に属してもらうと通達が会社からありました。つまり、都合10年程度は全く同じ業務をやり続けることになります。これがPMレベルの人間だったらまだ良いのですが、自分が思うエンジニアとしての観点で言うと10年間も同じことをやらされるのは非常に辛いものがあります。

たかが1,2年もしないうちに技術は進歩していきます。大規模なシステムであればあるほど、新技術の導入には時間がかかりますし、それに見合ったものなのかと言われると非常に難しい話です。

筆者が属していた案件は金融機関向けのシステムだったため、大規模要素にプラスしてスパゲッティ要素も含まれていました。そのため余計に新しいことをやるとスパゲッティがより美味しく仕上がってしまいますので、既存の技術しか使用できませんでした。

個人的に学べることはあっても実務で生かせないのでは、宝の持ち腐れですからね。

そういった思いがあり理由の一つにしました。

 

人がめっちゃ辞めていった

これはそのままの理由です。乗るしかないこのビッグウェーブに状態でした笑

毎月退職者がいる状態だったんじゃないですかね?しかもポジティブ理由じゃなくてネガティブ理由。ポジティブだったら辞めるというよりもステップアップの意味合いが強いので、前職のような小さな会社でもその先があるって希望が持てるんですが、皆何かしら会社に対して思うところが合って辞めていってるのでいい理由ではないですね。

役持ちの方が一斉に辞めだしたので、これ以上残ると負荷が上がりすぎて死ぬんだろうなぁと思い始めてしまいました。また、仕事をやめていった人たちとは面識もあって、辞める理由も伺ったのですが、まぁ大概ネガティブな理由なんですよね。んで、もちろんこのことは会社にも言ったそうなんですが、改善する兆しがまったくありませんでした。危機管理能力と自浄作用力が0ってことですね。

フリでもいいから何かしらの動きを見せれば多少納得感はあるんですが、むしろその逆を突き進んでいたので社員の意見なんざ聞く気はないし、言ったところで改善する動きもないってわかりました。

 

仕事のとり方がめちゃくちゃ

これもいつの時代だよって話ですが、

  • 残業前提の線引き
  • 残業前提なのでバッファという単語は存在しない
  • 文書系のスケジュール感が数十年前のまま
  • 大きいつづらと小さいつづらがあったら、ノータイムで大きい方を取りに行く

こんな感じです。

残業前提ってのがわかりやすいですね。営業日って始業から終業までのことを指しますが、前職では終電が終業時間でした。残業というか考え方が多分一般と違うんでしょうね。

文書系のスケジュール云々は、又聞きみたいな感じなんですが、筆者が新卒で入社する以前の話です。当時は文書類よりもまずは動くものを納品するのが大事って時代があったそうです。昔のシステムの設計書を見るとたしかにその風潮はあったんでしょうね。そもそも設計書がないってのも見たことありますし・・・。

しかし、ここ最近は文書の方も重視される傾向にあり、文書作成とコーディングの割合が半々か、文書のほうが重いんじゃないかというくらいの割合を占めているように感じました。

そんななか筆者のいた会社は文書作成にかかるスケジュールの割合が1か2くらいしかなかったのです。現場からするとそこの割合をせめて5まで持っていってくれれば、無茶のない線を引いて、残業しまくって利益を損なうなんてこともなかったんですが、ついぞ営業にはその気持が伝わることはありませんでした。

 

社内の雰囲気が最悪

そんなかんなで人は辞めていくわまともな仕事はできないわで、社内の雰囲気は最悪でした。ほんとに無理やり笑わないとずっと無表情で仕事をしなければ行けないくらい雰囲気悪かったです。辞める直接の理由にはなりませんでしたが、この劣悪な環境の中で給料も相当安いんです。これで給与水準がほかより良ければ多少目を瞑れる部分もあったんでしょうが、東京都の水準はおろか全国水準よりも低いんですから留まる理由はなかったですね。

おまけに辞める波ができていたのと、口を開けば「辞めたい」「転職」なんて会話が飛び交っていたので、会社の末期状態何だったんだと思います。

 

上司が気に食わなかった

これは筆者の性格の悪さと問題です。必ずしも自分ができているとは思っていますが、口は出さずにただ言われたことのみをやっているのが自分の上司になったのですが、まじでイラつきが止まりませんでした。

何故か。自分がいろんなことに口を出すのに対して、この上司は何も言わずにただ上からの指示のみを忠実に従っているだけでした。おそらく会社って組織であれば私の上司だった人は正しいことをしています。ですが、例えばですが、今は指示された方法が最善手だとしても、もっと後のことを考えると、今多少めんどくさいことをしてでも、やっておいたほうが良いだろうということも無視してただ言われたことをやる、いわゆる傭兵とかソルジャーとか言われる部類の人だったからです。筆者はこの類の思考停止人間が大嫌いです。

せっかく会社に属していてプライム案件に属しているのだから、言われたことのみをやるのではなく、+αの提案をしていかないと会社としての単価も上がっていきませんし、意見を言わないとどんな無茶な要求でも通るいわば奴隷のような関係になり得るからです。途中途中で出てくるフレーズですが、目先のことしか見えてない・見えない人間を心底軽蔑しています。

 

エンディング

3ヶ月が経過してみて、今回は仕事を辞めた理由をまとめてみましたがいかがでしたでしょうか。割と独りよがりな理由も多かったですが、ここを曲げてまで仕事を続けようとは思いませんでした。筆者にもプライドがありますし、向こう30年以上は働いていくわけですし。

私事ですが3ヶ月という節目を迎えて、転職活動を開始しました。まだ吉と出るか凶と出るかわかりませんが、とあるエージェントサービスを利用していて、そこのエージェントの良いなぁと思ったところが筆者の持病でもあるパニック障害のことを打ち明けた結果、それも踏まえて採用を考えてくれる求人を紹介してくれるとのことでした。まだこの打ち明けることが良い悪いの判断がつかないので企業名までは出しませんが、他のエージェントでは隠そうが明かそうがどっちでも良いというスタンスで、あまり持病のことは考慮してくれないのかなぁと思っていた中で、今回出会った別のエージェントサービスなので、もし筆者なりに成功だと思ったら改めてエージェントサービスの紹介をします。

 

長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました!